細長い体をもち、淡白な味がし、漢字では針魚と書くさより。
さよりって、愛嬌ある顔ですね。
下あごだけ長ーく伸びているので、英語では半分のくちばしという意味のhalfbeakというそうです。自分、さよりの敵の魚じゃなくてよかった。半分のくちばしでつつかれたらいやですから。
人間は、さよりが細いからって、巻いちゃいます。結んでお吸い物にいれちゃったりもします。細い魚にもちいる串の打ち方で、両妻折りといわれる方法を使って焼き物にもなっちゃいます。
(両妻折りは、三枚おろしにした魚の皮目を下にして、身の両端を折り曲げて串を打つ方法です。参考URLhttp://www.kyotoya.com/ryourimanyuaru1.html)
どこかの筋肉料理人さんは、藤造りという方法でお造りにしていました。
(筋肉料理人の料理トレーニングhttp://dt125kazuo.blog22.fc2.com/blog-category-40.html)
旬は春で、1月?4月に出回ります。4月?8月は産卵の時期です。
世界には85種類、日本の周辺には11種類います。
一番目にする「さより」は、北海道の南からの日本各地(琉球と小笠原を除く)と沿海州、朝鮮半島、黄海にいて、一番なんだろうくんに似ている「せんにんさより」は長崎と琉球列島と小笠原以南の西武大西洋、東部インド洋にいます。「なんようさより」は本州中部以南のインド洋?太平洋の熱帯から温帯にいて、さよりのなかではわりとスマートじゃないボディの「ほしざより」は伊豆半島以南の日本海各地からインド洋?太平洋の温帯?熱帯に広くいます。
…と、途中から辞書丸写しみたいになりましたが、北の方を泳ぐやつはわりと体が締まっていて、あったかいところにいるやつは、比較するとぶよーんとふくれてて、いくらかゆるんでるように見えます。
厳しい環境にいると締まってきて、穏やかになれば身もゆるんでくるって感じでしょうか。
なんでも理由があるんですね。