6/26/2007

baito

こずかいかせぎに一日バイトをしました。
スーパーでお肉を焼きまくって、お客さんに配るアレです。

いらっしゃいませー。
いかがですかー。
どうぞお試しくださいませー。
○○ハムの○○○バイエルンですーーー。
ご試食だけでもけっこうです(といっておけば立ち止まってくれるだろう)。
本日大変お買い得でございますー(だから、買ってよ)。
あ、お客様お一ついかがですか?おいしいですよ(たぶん)。
僕、ウインナー好きなの?(お母さんによろしくね!)
君、おいしそうに食べるねえ(頼むから、一人で5個も食べんでくれーーー)。

これを7時間半、間に1時間の休憩付きで日給1万円でした。
学生時代は、通りのお客さんに大声よびかけるのは恥ずかしい。長い。疲れる…。
って思って働いたけれど、
社会にでちゃった身としては、1万円もらえるならやるよって感じ。
7時間、セールストークをぶつぶつ言って、肉焼きまくって、ハムです!肉です!おいしいです!にこにこ!
ってやってれば、1万円。

お客さんに呼びかけるのだって、もう今じゃ大声のひとり言になりつつあります。
いらっしゃいませえーーー(クセのある若者ことば風)。
にしたり、
いらっしゃいませ(爽やか)!
にしたり、
発音のアクセントを「ら」にしてみたり、
「せ」の音程を高くしてみたり、
もう、工夫次第でどんなものでもできます。
みんな通りすぎていくし、その微妙な変化になんぞ誰も気づきません。

ただし、あまりにもリラックスして呼びかけていると、たまに
○△ハムでございますー。
と他社メーカーの名前を言うこともあります。
そこんとこは要注意です。

あとは、変わっておられるお客様も登場します。
ザビエルのようなヘアスタイルで、試食台の前に立ち止まり、ウインナーをぱくぱくぱく…。
どうみても大人だけど、一人で何個も召し上がり…。
見てるけど見てないような感じでみていたら、突然、
「ありがとうございました!」
と、元気いっぱいさわやかにお礼をおっしゃいました。
芸人の卵がバツゲームさせられてんの?
それともザビエル氏、ここを無料の肉の配布所と思ったの?
こっちとしては、面食らうけれど、
単調な販売の仕事のアクセントに、おもしろいからいっかって感じ。

あと、わたくし販売員が後ろをむいた瞬間に、パッパッパっと手が伸びて、
ウインナーが消える。振り向いてお客さんをみると、パパッとようじを捨てて
あっというまに後ろ姿が小さくなってゆく。

子供が試食に興味をもったときも、可笑しい。
スーパーマリ○のなかで、敵キャラの前にあるヨッシーコインをとるときのような緊張感をもって、そろりそろりと近づいて行き、敵の様子をうかがいつつ、隙をみてすばやくゲット!
みたいな感じ。
敵キャラとしては、マリオに近づいてみたいところだけど、逃げられたくないので普通の販売をします。

この1万円、年金の支払いのあてに、と考えるより、
貯金の足しに、と考えるより、
おいしいもの食べる用だと考えるか、
うまい棒1000本大人買いできる金だと考える事にします。

6/22/2007

商売

お客さんって、本当におもしろい。
こっちの売りものにぴったりの人しかこないんだから。

恐竜に関係ある店のお客さんは、なーんかどっか恐竜っぽい顔した家族づれ
ばっかりだったし。
なぞかけの相手してくれる店には、なぞかけ好きのおじいさんが遊びにきたり。
ファンを大切にする店には、ファンがいるし。
やばい感じの店には、やばい客が出入りしだすし。
かくれたところにある店は、かくれたものを探す物好きな人が通うし。
関西系の店には、関西人のお客さんがつくし。
高い店には、高い店の使い方を心得てる人が食べに行くし。
銀座なら、銀座ってこういう人たちがこんな時間にこんな遊び方をするのか、
みたいな人が集うし。

つまり、なんだかんだ、なにかしら必要なものを、直感でかぎつけるんですね。
人間はなかなかすごい。

6/18/2007

パクリ?

よくカフェ特集の雑誌に載ってる金魚カフェに入ってみました。

たまたま代々木に用があったし、時間をつぶす必要があったし、
筑波発のタリーズはクリスタルケイのCMがかっこいいからか超満員だったし、
マックは揚げ油かタバコの臭いがつきそうで嫌だし、
胃が重いし、ブックオフは立ち読みラヴのヨゼミっ子だらけで歩くスペースも無いほど埋め尽くされていたし、なんだかなぁだし、金魚カフェがどれほどいいカフェなのかみてみたくなったのです。

せまい。5組くらいしか入れない。でも、座るとこれまたソファーが最高。ずぶずぶ沈む。
目をとじたら、寝てた。
このカフェは、お金払って友達の家にいますって感じ。
メニューは、いわゆるカフェめしっぽい創作丼とか、ちょこちょこ変わる新メニューとか、ドリンクいろいろ。
ドリンクは小さめの金魚鉢に入ってでてきます。これが話題になって、いろいろ雑誌でとりあげられたのかな。いざでてくると、やっぱりびっくり。き、金魚鉢?!
味は、薄かった。氷と水にちょっと抹茶と牛乳入れたくらい。
お客さんは、ちょっとおしゃれした私服の若者ばっかりで、休日に友達か恋人かひとりか、
で来ておしゃべりしたりくつろぐ、っていう感じ。

おいてあった雑誌をめくっていたら、
え?!
ええ?!
どっかで、みた料理。
「雪だるまの善哉(試作品)」だって。
お椀にあんこが入ってて、その上に生クリームが広がって雪に見立ててあって、
その上に白玉で作った雪だるまが並んでいた。

大学のゼミのとき「雪だるまのお風呂」って題名で、かぼちゃのすり流しのなかに、
白玉を2個くっつけてゆで雪だるまにして浮かべるってゆーのやったような気がする。
ネットにのっけたり、調子にのって学内で試食とレシピ配って感想書いてもらった気がする。
かんぴょうを珈琲で染めてマフラーにする、って思いついたのはいいけど、
マフラーを白玉に結ぶのがものすごく面倒だし時間もかかるし、切ってから結ぶと長さが短くて
むずかしかったり、した。
うわー、驚いた。
この、誰かさんのやつは2006年で、私は2~3年前くらいに発表会やったんだから、
私が先だ。(わーい勝ったー)
しかし、驚いた。
世界で2箇所べつべつに、同じ発明やら研究を成功させることがあるけれど、
規模はちいさいながらも、それと同じようなことがおきたのか?
それとも、いいものは盗まれる?!

おどろいた。

6/11/2007

馬鹿煮豆腐

っていう料理があるそうです。

『豆腐百珍続編』にのっていて、
一丁の豆腐を二升の酒で一晩煮つめる料理
だそうです。

そのお味は、
一口食べてシーンとしてしまうもの
だそうです。
ひと呼吸おいて、無言で笑い出すことになるようです。
そして数分後には、あたまがポーッとなるそうな。
(参考 『江戸料理をつくる』福田浩 小沢忠恭)

江戸時代の人って
どんなんだったんだろう…?

6/05/2007

かんざし

買っちゃった。
前に表参道でみかけてから、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと
気になってたやつ。

今年はかんざしがくるよ。
いまにみていろ。流行るぞきっと。
その辺歩いてる子のあたまにかんざしがささる時は近い。
何がいいかって、ゴムなしで髪をアップスタイルにできるところ。
かんざし一本あればするりとまとめ髪にできる。
これからの暑い夏には、見た目にも涼しげだし、
自分も涼しいし、ゆかたにもぴったりだし、まだちょっとめずらしいアイテム
だから粋だし。(ラクカッコイイ。)

今回買ったのは下北で、ここにもかうす工房のかんざし屋があって、
テーマごとに陳列されています。
皮で作ったぼたんやしょうぶがついてるシリーズ、アジアのビーズを取り入れたシリーズ、ギリシャ神話のセイレンをイメージしてキラキラ光るストーンをあしらったシリーズ、かうす工房オリジナルの桜をモチーフとしたピンクシルバーを使ったもの、夏むけのガラス玉のシリーズ、あとは値段でおおまかにわかれているコーナーというふうになっていました。

ところでかんざしって、いくらくらいするんでしょうか?
ここのお店では3000円から10000円くらいでした。

このけっこうなお値段と、おしゃれ好きの子ほど美容室ですぐカットするから髪の長さがたりないっていう、ふたつの条件がかんざし爆発大ヒットを阻む要因だろうと思います。

ところで今回は全然食べ物の話じゃないです。
けど、かんざしをすれば料理するときに髪がすっきりまとまるし、
キュっとくしを刺すと気分もキュっとひきしまるってことで、
きっと料理もはかどるってことで、よろしくです。

一寸豆腐ハイパーダッシュ

ってなんだろう。
私にもわかりません。

昨日の一寸豆腐の話の補足です。
(手紙でいうなら追伸にあたります)

ひばり豆腐

一寸豆腐の別名です。
そんな風情のある呼びかたもするのです。
そらまめを使った和え物をひばり和えと呼んだりもします。

そして、かためるときに寒天ではなく葛を使うやりかたもあります。
調味料は、砂糖と塩。
砂糖はわずかにあるえぐみを消すためにいれるようです。

先人の知恵はすごいぞ。

6/04/2007

一寸豆腐

最近、流し缶にはまっています。
マイブーム、流し缶。

せっせと流してかためる。
その、かたまったときの嬉しさは、
まあ微細なものだけれど、
たしかに存在する。
(なんてことはどーでもいいか)

一寸豆腐は、一寸豆を裏ごしして塩などで味付けしてゼラチンでかためた料理。
遠藤十士夫さんの先付の本に載っていました。
一寸の緑色がとてもきれい。食卓がはなやかになるし、会席たべてる気分が味わえる。
季節のものだから、チェックしてると八百屋で安く売ってる日があったりします。
そんなときこそ作るチャンス。800ml入る流し缶で、20さやくらい使いました。
正味430g。

ん、そうそう。一寸というのは、空豆のことです。
私も初めて聞いたときには、『?』でした。
日本料理の世界では、ニックネームのように気軽にイッスン、イッスン!と呼ぶけれど、
知らない身にとっては、呪文にしか聞こえない。
呪文を聞いた時の顔は、さながら水面を駆け抜けるブラジルのトカゲの映像を見て、一度では何が走ったかとらえられなかった時の顔と同じ。

それにしても、一寸法師ってこんなサイズだったんだ。
こりゃ、おわんの船にのって針のオールで川くだりなんて、無理だよ。
一寸豆がおわんに入ったら、立ち上がったっておわんの上に顔すら出ない。
そんなんで、オールが針?!
いくらがんばったってそれで進路は変えられないよ。針じゃ、スカスカしちゃうでしょ。
一寸を帽子としてかぶれるくらいのサイズの人間なら、なんとかいけると思うけど。
ちょといくらなんでもそんだけの急成長はないでしょう。
うーん。でも、奇跡がおきたんだろか。

まあいっか。
今日はこれで落ちます。
おやすみです。